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How can we revitalize our connection to other beings – whether human or nonhuman?

COVID-19や世界各地での森林火災など、近代産業社会システムが抱える様々な限界が露呈している今、私たちは他者や他の生命、地球環境との関係をどのように紡ぎなおしていくことができるでしょうか。

 

能楽師の安田登さんは、日本文化において境界というのは実はゆるやかであいまいなものだったのではないかと著書「あわいの力」の中で書かれています。例えば、家の内と外があいまいな空間である縁側。あるいは、「考える」という一見自分が主体にみえる行為でさえ、その語源「か身交う」が示すように、身体という「媒介・あわい」を通じて環境や他者と「交わる」行為であったのだといます。

 

風土論と生命哲学を専門とする哲学者・木岡伸夫先生は著書「あいだを開く - レンマの地平」の中で、「人間と自然の〈あいだ〉を認めない二元論的論理(ロゴス)を拠り所としている限り、近現代社会が直面する環境危機は乗り越えられないのではないか」と語り、「地球規模の生態学的危機の根底には、人間による自然支配という単純な問題ではなく、それと同時か、それに先立って、人が自然を支配するように他人を支配し、他人を支配するように自然を支配するという、幾十にも錯綜した支配ー非支配の構図がある」と指摘しています。

 

明治時代の民俗学者・粘菌学者 南方熊楠は、生と死を切り離すことのできない生きた哲学概念としての粘菌の在り方に、生命の本質を見出そうとしました。

 
 
 

How can we resensitize ourselves to new life emerging from it?

人類は、農耕革命や産業革命を大きな契機に、自然を人から切り離し対象化されたものとして捉える見方を発達させてきました。それは劇的な文明発展をもたらした一方で、矛盾やあいだをゆるさない文明論理は、ヒトの世界に閉じた社会経済システムや、他者や環境と切り離された近代的一個人の観念を作り出すことで、人が本来持っていた生命としての全体性や、世界と曖昧に重なり合う「あわい」の領域を奪ってきてしまったのかもしれません。

 

環境や他者とあいだをゆるす「あわい」の領域を取り戻すこと。

そこから生まれようとしているものに耳を澄ましていくこと。

 

そこに、ヒトが生命として持つ本来的なつながりや根っこを取り戻し、

現代におけるエコロジカルな在り方や人間観と向き合うヒントがあるかもしれない。

 

社会や自然環境という壮大で複雑な生態系の一部として、

より良く関係し、共に繁栄していくヒントがあるかもしれない。

今回のEcological Memes Global Forum 2021では、「あわいから生まれてくるもの -人と人ならざるものとの交わり- 」をテーマに、ビジネス・アート・エコロジーの領域から第一線を切り拓く多彩なゲストを国内外からお招きします。

It is time to be immersed in the world of awai.

そして、講演やトークセッションのみならず、水から生まれる音楽や山伏の法螺貝の音色に身を委ねる瞑想セッション、いのちの鼓動と向き合う体験型アート、そして3月20日18時37分に訪れる春分の瞬間を祝福する全世界同時体験セッションなど、オンライングローバルフォーラムだからこその特別セッションも用意しています。

 

太陽の中心が北半球と南半球のちょうどあいだに差し掛かる春分は、

古くから先祖供養が行われる春彼岸の時期であると同時に、冬を超えて春を迎えいく生命の躍動を讃える祝日。

 

天体運行の大きなリズムや生命の躍動に耳を澄ましながら、東西を超えてこれからの時代に必要とされる思想や哲学、ビジネス実践を探索する4日間。

 

ここでしか味わえない「あわい」の場、ぜひご一緒ください。